図書館の整理をすることは大切ですよね。
冬季休業は、年末年始のお休みがありますので、子どもと同様に、教員にとっても休日の日が多いです。しかし、全てが休日ではありません。冬季休暇の間に、3学期分の仕事を前倒しでしておくと、時間的なゆとりができます。
今回は、普段の授業のある時はできにくいことで、休業中に行うとよいと思われる事柄を書きます。
今回は、「環境を整える:図書館:休暇中の過ごし方」についてです。
環境を整える⑥ 図書館:休暇中の過ごし方(31)
🟠環境を整える:図書館
<図書の管理の仕方>
勤務する学校の図書室について、よく知っていますか?
国語の図書の時間や他の教科の調べ学習などで図書室を利用している場合は、比較的よく知っていると思います。
図書室の様子は、学校によりかなり違います。
1番の違いは、本の管理をパソコンソフトなどを使って行なっているかどうかです。
パソコンの図書館管理ソフトは、いろいろなメーカーから出ています。
多くのパソコンソフトでは、図書にバーコードを貼り付け、バーコードを読みとることで、図書の管理や図書の貸出などができるようになっています。
子どもの名簿もバーコードになっていて、同時に読み取ると、誰にいつ図書を貸し出したのかがわかる仕組みになっているものが多いです。
このような図書の管理用のパソコンソフトには多くの場合、費用が必要ですが、最近は、無料の図書館管理ソフトも配布されています。
しかし、セキュリティの問題もありますので、教育委員会と相談するなどして、図書館管理ソフトを導入することがお勧めです。
図書館に図書の管理ソフトがあると、図書の購入や廃棄、図書の借り出し情報などの管理作業が大幅に短縮できます。
<図書館における人員配置>
「学校図書館法」によると、学校における図書館管理の役割をしているのは、司書教諭と学校司書です。
自治体や学校によっては、公費などを使って図書館の管理を行う学校司書を雇っている場合があります。しかし、司書教諭の資格を持っている教員が、授業の傍らで、図書館管理の仕事をしている場合も多いです。
司書教諭は、1953年に制度として発足しました。司書教諭は、司書教諭の講習を修了した教員が行うもので、教員の立場から学校図書館の専門的な役割を担うことが期待されています。
しかし、学校図書館法の附則で、当分の間、司書教諭を置かなくてもよいと定められていたために、司書教諭の配置が大幅に遅れました。
附則が廃止された2003年以降も、司書教諭は、名ばかりの役職で、司書教諭が、専門的な役割を果たしていることは少ないです。理由は、簡単です。授業などの教員としての主たる仕事にかかる時間がたくさん必要で、図書館業務に専念する時間がほとんどとれないからです。
司書教諭の他に、教員ではなく、学校図書館の仕事をしている職員に学校司書があります。
しかし、学校司書も、長い間設置に関する法的な根拠がありませんでした。2015年の学校図書館法改正によって、ようやく法制化されて、設置の努力義務が定めらました。
とはいえ、その身分は、常勤事務職員、非常勤職員、ボランティアなどさまざまです。
常勤職員の場合でも、公立図書館から図書館司書が異動してくることはあまりありません。
元教員の方が学校司書にならない限り、小学校における、子どもの指導法について精通している学校司書が赴任することは少ないように思います。学校の事務職員が、学校司書に任じされることもあります。
もちろん、私が知っている学校司書の方は、どなたも熱心に仕事をされていましたので、学校司書の方がいるだけでたいへん助かります。
<図書室を探索する>
多くの学校では、図書館は、日本十進分類表(NDC)区分表に基づいて図書が整理されていると思います。
しかし、小学校では、一般の公立図書館と比べると、物語や絵本などの本の数が圧倒的に多いという現実があります。
学校によっては、筆者の名前順で並べたり、よく読まれる作家の本のコーナーを設置したりしている学校もあると思います。
最近は、物語や絵本だけでなく、社会や理科、総合的な学習などの調べ学習において活用できる図書をたくさん買うようにしている学校もあると思います。
時間がある時に、学校の図書館を探索し、図書館にどのような図書があるのかを知っておくことはとても大切です。
最近の国語の授業では、教科書を使って学習するだけでなく、関係する図書を読んで、読みの力を高めるようにすることが一般的です。
3学期の授業に活用できる本があるのかどうかを調べておくことはとても有意義なことです。
<次年度に買う図書を探す>
3学期のある時期までには、来年の図書購入希望を図書の係の先生やと司書教諭、学校司書な度から訊かれる機会もあると思います。
学校の図書を購入する費用は、限られていますので、希望の図書を全て買うことはできないと思いますが、自分が同じ学年をもつことになったとしたら、どのような図書があると便利かという視点で、図書の購入候補を考えておくことは大切です。
自治体によっては、必要な図書は、近くの公立図書館から必要な数の図書を、一定期間貸し出してもらえる制度もあります。
しかし、学校の図書館にある方が、絶対に便利です。
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