自己研修の進め方について教えてください。
研修には2種類あります。1つは、公的な研修です。初任者研修も公的な研修の1つです。
もう1つは、自己研修です。
ここでは、自己研修について書きます。
自己研修
自己研修の方法にはいろいろあります。
読書をする。
研究会などに参加する。
日々の授業の準備や評価をする。
見聞を広める。
それぞれについて書きます。
🟠読書をする
読書においては、何を読むかということが大切です。
趣味で楽しむために、小説や物語、絵本を読むことも教員にとっては、有益です。
ビジネス書などを読むことも、学級経営に役立つこともあるでしょうし、保護者との対応に生かされることもあると思います。
教育書というものを買ったり、図書館で借りたりして読むのも、日々の授業技術を高めたり、教材研究を深めたり、子ども理解を深めたりするのに役立つと思います。
毎月あるいは、隔月で発行されている教育雑誌もあります。
小学館発行の「小○教育技術」という雑誌は、有名です。(○には、1〜6の数字が入ります。)毎月発行されています。初めてその学年を受け持った時に、購入する方が多いように思います。
明治図書出版発行の各教科に特化した教育雑誌もあります。「実践国語研究」「社会科教育」「道徳教育」など複数の雑誌が発行されています。
その他、いろいろな出版社から教育雑誌が発行されています。
最近、AmazonがKindle Unlimitedというサービスをしています。
月づき一定の金額を支払えば、電子書籍を読めるサービスです。
そこでも、様々な教育書を扱っていますので、読んで見るのもいいかもしれません。
AmazonのKindle Unlimitedにあるお薦めの教育書
「学力」の経済学 中室牧子 ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015年
教育にもエイビデンス(証拠)が大切であることを伝え、ベストセラーになった名著
中室牧子さんの考えについては、次のページを参考にしてください。
データは個人の経験に勝るに進む(内部リンク)
🟠研究会などに参加する
<公的な研究会>
各教育委員会や各自治体の教員組織が運営している研究会があります。そのような教育委員会や研究組織が主催する研修会や研究会があります。これらの研修会や研究会は、公的な研修の意味あいを持っていることが多いです。このような研究会は、その自治体の教員しか入れないことが多いです。
<私的な研究会>
上記のような公的な研究会もあれば、広く多くの人に門戸を開いている研究会もあります。
東京都の公立小学校教諭であった向山洋一(むこうやま よういち)氏は、1983年に「教育技術の法則化運動」という教育活動を始めました。現在は、TOSSという団体が、引き継ぎ、いろいろな研修会やサークル活動などを作って活動しています。
TOSSのホームページに進む(外部リンク)
日本の従来の国語教育界に一石を投じるために11名の有志が立ち上げた「日本言語技術教育学会」というものがあります。毎年、研修会をしています。興味のある方は、ぜひ参加してみてください。
日本言語技術教育学会のホームページに進む(外部リンク)
<附属小学校の研究会>
参加費を払う必要はありますが、○○教育大学や,○○大学教育学部の附属小学校も研究会をよく開催しています。
研究会によっては、毎年何千名も参加する大きな研究会もあります。
これらの研究会では、公開授業を実施していることも多いです。
ぜひ、ネットなどで調べて、研究会に参加してみてください。
筑波大学附属小学校 研究発表会 2022年6月11日(土),12日(日) 2023年2月頃(予定)
筑波大学附属小学校ホームページに進む(外部リンク)
大阪教育大学付属平野小学校 研究発表会 2023年2月頃(予定)
大阪教育大学附属平野小学校ホームページに進む(外部リンク)
広島大学附属小学校 研究発表会
広島大学附属学校ホームページに進む(外部リンク)
🟠日々の授業の準備や評価をする
日々の授業の準備をすることや反省をすることも、立派な自己研修になります。
ノートを用意し、左側に日々の簡単な略案を記載します。右側には、授業をしていて気になったこと、気づいたこと、改善したいことなどを簡単に書きます。これだけでも、立派な自己研修になります。
🟠見聞を広める
小学校の教員にとっては、旅行をすること、映画を見ること、美術館に行くことなども全て自己研修になりえます。
さまざまな経験や体験を通して、見聞を広め、人間観、子ども観、教材観、指導観などを深め、授業力を高めてください。
このことについては、次のページも参考にしてください。
楽しむ① 趣味に進む(内部リンク) 楽しむ② 絵本に進む(内部リンク)
楽しむ③ 児童文学に進む(内部リンク) 楽しむ④ 絵画に進む(内部リンク)
楽しむ⑤ 旅行・帰省に進む(内部リンク) 楽しむ⑥ 音楽に進む(内部リンク)
楽しむ⑦ 本を探すに進む(内部リンク)
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