年度当初には、子どもの実態を把握することが大切です。
教員として子どもや保護者に対応する場合、いくつかの心得を持っていた方が良いことがあります。
そこで、今回は、「実態を把握する」ことについて書きます。
実態を把握する 教師の心得④
🟠実態を把握する 教師の心得④
<実態把握をすることの大切さ>
新年度には、持ち上がりでない場合、子どものことをよくわかっていません。
教員が子どもと出会ったときに最初にするとよいことの1つは、子どもの実態を把握することです。
よい教育をするためには、①「子どもの実態」を考え、②「目標を設定」し、③「教材の価値・よさ」を考え、④「指導の方法」を工夫していくことが大切です。
しかし、教員が日々の授業をする場合、どうしても、指導書や教科書を見て、教科書に書いてある指導内容をどのように教えようかと考えてしまうことの方が多いように思います。
特に、若い教員や経験の浅い教員の場合、どのように教えるかということも注目しがちになります。
日々の指導内容や指導目標に関しては、小学校の場合、小学校学習指導要領があり、指導内容が決まっています。
教科書もこの小学校学習指導要領に基づいて作成されているために、教科書の内容を、子どもにどのように教えようかということに目が向きがちです。
しかし、一番に考える必要があることは、子どもの実態をきちんと把握することです。
日々の授業などを通して、子どもたちに様々な「知識や技能」、「思考力、判断力、表現力」「学びに向かう力、人間性」のような学力などをつけようと考えて授業を進めても、子どもの現在身につけている能力が違えば、身につけることのできる能力も違ってきます。
子どもの実態を把握することはとても大切です。
<実態把握をする具体的な方法>
担任する子どもが、1年生の子どもの場合、幼稚園や保育園から送られてきた保育要録などを見ることで、ある程度の子どもの様子を知ることができるでしょう。
担任する子どもが、2年生以上の子どもの場合は、昨年度の担任によって書かれた指導要録を読むことで最低限の子どもの様子を知ることができるかもしれません。
しかし、できれば、担任自ら子どもの実態を把握する手立てを行うことは、一年間の指導をする上で、とても有益だと思います。子どもの成長の様子を知る足がかりにもなると思います。
中でも、子どもの国語力を把握しておくことはとても大切です。
なぜなら、全ての教科において、国語の基礎的な能力である「話すこと」「聞くこと」「書くこと」「読むこと」は、その後の成長にとても関係するからです。
子どもの基礎的な能力を測る実態把握の具体的な方法については、次のページをお読みください。
子どもの実態を把握する(1)音読に戻る(内部リンク)
子どもの実態を把握する(2)視写に戻る(内部リンク)
子どもの実態を把握する(3)文末に戻る(内部リンク)
子どもの実態を把握する(4)作文に戻る(内部リンク)
子どもの実態を把握する(5)読書に進む(内部リンク)
できれば、子どもの基礎的な計算力を知ることも重要かもしれません。
学校にあるプリントなどを利用して、前年度の算数の理解度を知っておくことも、子どものへの今後の指導に活かせると思います。
<教材のよさや指導方法を考えるヒント>
教材のよさや指導方法を考えるためには、教材研究をしっかりすることが大切です。
しかし、なかなか教材研究をする時間は、取れません。
そこで、このブログでは、国語の教材を中心に教材分析の具体例について紹介しています。
日本の小学校で、採択されていることの多い光村図書、東京書籍の2年生から6年生の4月最初の物語文の教材分析を行なっています。よければ、合わせてお読みください。
「光村図書の教材分析」
2年生:ふきのとう 教材分析034に進む(内部リンク)
3年生:きつつきの商売 教材分析033に進む(内部リンク)
4年生:白いぼうし 教材分析031に進む(内部リンク)
5年生:なまえつけてよ 教材分析032に進む(内部リンク)
6年生:帰り道 教材分析035に進む(内部リンク)
「東京書籍の教材分析』
2年生:風のゆうびんやさん 教材分析038に進む(内部リンク)
3年生:すいせんのラッパ 教材分析036に進む(内部リンク)
4年生:こわれた千の楽器 教材分析037に進む(内部リンク)
5年生:だいじょうぶ だいじょうぶ 教材分析040に進む(内部リンク)
6年生:サボテンの花 教材分析039に進む(内部リンク)
また、それぞれの教科書会社のホームページを参考にするとよいと思います。
検索する⑦ 教科書会社HPに進む(内部リンク)
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併せて、教員の心得に関するページもお読みください。
けんかした子どもへの対応 教員の心得①に進む(内部リンク)
1年間の見通し 教員の心得②に進む(内部リンク)
年度当初にすること 教員の心得③に進む(内部リンク)
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