週案は、1週間の学習予定を記載したものです。
学校の中には、教職員の中だけで使う特別な用語がたくさんあります。
今回は、そのような教育用語の中の「週案」について書きます。
週案
🟠週案
<週案とは?>
週案(しゅうあん)は、学校で使う特別な用語のひとつです。
小学校における週案は、1週間毎の指導内容や学校行事などの計画を示したものです。
小学校においては、学級毎に時間割が作られていますので、その時間割に沿って作られることが基本です。
時間割と同じような形式の図表の中に、その時間の教科・指導内容などが記載されます。
多くの場合は、各曜日の各時間において、どの教科やどのような内容を学習するのかを書きます。健康診断や遠足などの学校行事などがある場合は、教科に置き換えられて予定が記載されます。
小学校などにおいては、年間において指導すべき各教科などの基本的な時間数が決まっていますので、教えるべき時間数が足りているかどうかを確かめるためにも、週案を書くことは意味があります。
以前は、多くの学校で、紙に週案を書いていることが一般的でしたが、多くの自治体で、教職員に一人一台のパソコンが貸与されることが多くなりましたので、パソコン上でデータ管理されることが増えてきています。
週案は、案というように、授業を行う前に、次週の計画を書くことが基本ですが、小学校などの場合、予定通りに計画が進まない場合には、週案を修正することもよくあります。
週案は、多くの場合、その週の反省などを付け加えて、管理職に提出されます。
<週案の活用>
せっかく週案を書く必要があるのであれば、意味のあるものにしたいです。
学校によっては、週案を担任と管理職の間だけのやり取りだけに留めずに、保護者に対して、公開している場合もあります。学校のホームページに全ての学級の週案を載せている学校もあります。
週案と同じ内容を学級だよりに載せている教員もいます。
こうすることで、保護者や子どもにも、毎時間、どの教科のどのような内容の指導を行う予定かがよくわかるようになっています。
その際、合わせて、持ち物などを示すことで、保護者にも教科書やノートなどの基本的な持ち物以外に、どのような準備物が必要かわかるようになります。
学校にはなぜか形式的に提出することになってしまっている書類がたくさんあります。教員の中には、週案は、管理職に提出するだけの書類にしてしまっていることがあります。
週案は、多くの場合、次週の予定を書きます。その週が終わった後には、当該週に行った教育実践に基づいて修正したことを記載したり、子どもへの指導の反省点や授業の改善点などを書いたりするようにすると、今後の役に立つことも多いです。
例えば、週案の予定を管理職に提出するためだけの種類にとどめないで、教室に掲示するようにするものひとつの考えです。
こうすると、子どもにもその週にどのような学習する予定になっているのかがわかります。
教員自身にとっても、週の行事予定や学習内容が概観できますので、指導の具体的な方法を考えたり、単元の見通しをもったりすることができます。
小学校の教員をしていると、教科などの指導が、計画通りに進まないこともあります。
しかし、週案を活用してすぐに調整することを習慣化しておくと指導力の向上にもつながります。
週案は書くことが目的になるなるようではもったいないです。週案を書き、日常的に活用することで、週案を書くことが無駄なことではなくなり、指導に生かされる有意義なことになります。
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