「小2息子、不登校。~親子で泣いた絶望の夜」という本の紹介をします。
小学校には、様々なタイプの子どもがいます。
子どもの中には、学校に行くことのできない不登校の子どもがいます。
子どもが不登校になった時に、保護者は大いに悩むことになります。
今回は、「小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜」という本について紹介します。
教育書紹介:小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜
🟠小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜
<まあささんについて>
今回紹介する「小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜」という本は、まあささんによって執筆され、2022年にKindlから電子書籍として出版されました。
まあささんは、小学校6年生の息子さんと小学校4年生のお嬢さんを育てているシングルマザーのお母さんです。
YouTubeで「発達凸凹ちゃんねる」という動画を配信されています。
発達凸凹ちゃんねるに進む(外部リンク)
また、LINEのオープンチャットに作った「不登校・発達凸凹さんのSSTマイクラ部」を作り運営されています。
不登校・発達凸凹さんのSSTマイクラ部に進む(外部リンク)
日々、Twitterも配信されています。
まあさ@不登校発達凸凹のシンママに進む(外部リンク)
<お子さんについて>
Twitterなどでは、小学校6年生の息子さんは、「ASDと聴覚過敏」であると紹介されています。
ASDとは、自閉スペクトラム症のことです。
国立精神・神経医療研究センターのホームページでは、「自閉症スペクトラム症」について次のように解説しています。
言葉や、言葉以外の方法、例えば、表情、視線、身振りなどから相手の考えていることを読み取ったり、自分の考えを伝えたりすることが不得手である、特定のことに強い興味や関心を持っていたり、こだわり行動があるといったことによって特徴付けられます。自閉スペクトラム症は、人生早期から認められる脳の働き方の違いによって起こるもので、親の子育てが原因となるわけではありません。
国立精神・神経医療研究センターのホームページ
聴覚過敏とは、感覚過敏の1つです。聴覚過敏は、その名の通り、聴覚がとても過敏になるということです。
多くの人が聞こえないような音が聞こえたり、多くの人にとっては苦にならないような音に対して苦痛を感じたりします。人によっては、他の人に比べて音量が大きく感じたり、痛みを感じたりすることもあります。周りの雑音が耳に入ってしまい、特定の音に注意を向けることが難しいこともあります。
その結果として、他の人や子どもと比べてストレスを感じやすく、いらいらしたり機嫌が悪くなったりすることが多いようです。
ただ、聴覚過敏の様子は、人それぞれです。すべての音に対して苦痛を示すわけではありませんし、その人や子どもによって、自分が許容できる音もあれば、特定の好きな音や嫌いな音もあります。
同じくTwitterなどでは、小学校4年生のお嬢さんは、「ASDとADHDとLDと場面緘黙」であると紹介されています。
ADHDは、「注意欠陥多動性障がい」のことで、文部科学省のホームページでは、次のように定義しています。
身の回りの特定のものに意識を集中させる脳の働きである注意力に様々な問題があり、又は、衝動的で落ち着きのない行動により、生活上、様々な困難に直結している状態をいいます。
文部科学省のホームページ
LDは、「学習障がい」のことで、文部科学省のホームページでは、次のように定義しています。
学習障害とは、全般的に知的発達に遅れはないが、「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算する」「推論する」といった学習に必要な基礎的な能力のうち、一つないし複数の特定の能力についてなかなか習得できなかったり、うまく発揮することができなかったりすることによって、学習上、様々な困難に直面している状態をいいます。
文部科学省のホームページ
なお、このブログの次のページに、「発達障がい」について解説しているページがありますので、詳しく知りたい方は、そちらもお読みください。
発達障がいとは?に進む(内部リンク)
場面緘黙とは、家では普通にお話できるのに、学校や幼稚園、保育園などの特定の場所では、お話ができなくなることです。
場面緘黙については、NHK福祉情報サイト「ハートネット」に詳しい解説があります。
興味のある方は、そちらをお読みください。
専門家に聞く、場面緘黙について知っておきたいことに進む(外部リンク)
<小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜>
今回紹介する本は、現在6年生の息子さんが小学校2年生の時に、不登校になった頃のことについて書かれた本です。
この本は、全部で4章から出きています。
この4章とその中に書かれている文章の小見出しを書き出してみます。
そうすることで、どのようなことが書かれているのかが概観できると思います。
はじめに
第1章 我が子はなぜ不登校になったのか
早すぎる反抗期/ いじめ発覚。その時先生は/
7才で「死にたい」と言った息子/ 児童精神科受診。まさかの診断
第2章 絶望と希望 ~周りの反応~
学校に居場所がない/ 「目には目を」学童の衝撃の指導/
A君のお母さんの言葉/ 私を変えてくれた病院の先生と上司
第3章 学校に行くのが当たり前と思っていた私
仕事か?子どもか?/ 引きこもるようになった息子/
影響を受けた娘/ 子どもを学校に合わせるのではなく、この子に合う場所を探す
第4章 引きこもりの息子が変わった
転校先の学校は真逆の対応/ 息子に幼稚園以来のお友達ができた/
「生きてて楽しい!」息子に教わったこと/ 身内や世間の理解のなさ
おわりに
小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜
どうでしょうか。章立てと小見出しを見るだけで、どのようなことが書かれているのかよくわかっていただけると思います。
子どもが不登校になった場合、多くの親や保護者などは、戸惑い、悩み、どうすれば子どもが学校に行くのかいろいろと試行錯誤すると思います。
まあささんも同じように苦しんだみたいです。
「はじめに」の部分に、次のような文章があります。(一部省略しながら引用します。)
あなたは子どもに「学校に行きたくない」と言われ、どう対応するのが正解なのか悩んだことはありませんか?
私は何度も何度も、正解のわからない登校しぶりへの対応に悩み苦しみました。
今までたくさん悩んで苦しんで、泣きました。
苦手な宗教を含め、ネットや情報機関など、片っ端から情報収集をしました。とにかく必死でした。
そして、気付けたことがあります。
子どもたちが毎日笑顔で過ごせること。それがどんなに大切なことか。
この本を読んでくださったあなたには、不登校に関する悩みやつらさが少しでも軽くなって、ひとつでも流す涙が減ったらいいなと願っています。
小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜
この本を読んで、まあささんは、とても前向きでポジティブな方だと思いました。
お子さんお二人に少し発達の凸凹があり、不登校の状態になったことに悩みつつも、その解決に向けて、自分のできることを探し模索されている姿を知り、素晴らしいなと思います。
ただ単に学校に行くことをゴールと考えるのではなく、子どもを学校に合わせるのではなく、子どもに合う場所を見つけ、子どもたちが日々笑顔に過ごすにはどうすればいいのか考えておられます。
そして、自分の悩みや苦しみの日々を子どもたちの了解も取りながら発信し、同じような悩みや苦しみをもつ方と手を取り合い、共に解決の道筋を探ろうとする姿に本当に頭が下がります。
まあささんは、「おわりに」で次のように書きます。
学校に行けないことに罪悪感を持たず、周りの子どもたちと比較せず、ゆっくり子どもと向き合って良いところを伸ばす教育をしていきたいと私は思っています。
私は今後も息子と娘が不登校のままでも、全力で味方でいます。そしてこの本を読んでくださったあなたや、あなたのお子さんのことも全力で応援しています。
小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜
この「小2息子、不登校。ー親子で泣いた絶望の夜」は、次のページから購入できます。
小2息子、不登校。: 親子で泣いた絶望の夜 Kindle版の購入できるページに進む(外部リンク)
パソコンやタブレット、スマートフォンなどでKindleというアプリをダウンロードしていただくと読むことができます。
この本は、素晴らしい内容の本なのにたったの500円です。
私のようのKindle UnlimitedというAmazonのシステムに入会し、月々の会費を納めている場合は、無料で読むことができます。
ぜひ、多くの教員などの教育関係者と、家庭に不登校の子どもがいる親御さんや保護者の方、ご家族の方々などに読んでいただきたい一冊です。
そして、不登校の子どもにどう接していいか、悩んだり苦しんだりしている場合は、まあささんのYouTubeを見たり、Lineでコンタクトを取ったり、Twitterで悩みを分かち合ったりするといいと思います。
少し時間はかかると思いますが、不登校は、適切な方法で試みを続けると解決すると思います。一人で悩まず、まあささんとTwitterのやり取りをすることから始めてみるのも、とてもよいと思います。
保護者のみなさんと不登校のお子さんの今日一日がよき日であることを、私も願っています。
⭐️ ⭐️
なお、関係するページもお読みだくさい。
他の本の紹介です。
かがみの弧城:ファンタジーを読む①に進む(内部リンク)
教育書紹介 飛び跳ねる思考に進む(内部リンク)
教育書紹介:発達障害の子どもたちに進む(内部リンク)
教育書紹介:子どもと悪に進む(内部リンク)
不登校の子どもへの支援の仕方である母親ノート法については、次のページに書いています。
母親ノート法(1)母子の会話パターンに進む(内部リンク)
母親ノート法(2)快・不快と評価基準に進む(内部リンク)
母親ノート法(3)議論しないことに進む(内部リンク)
母親ノート法(4)説教しないことに進む(内部リンク)
母親ノート法(5)否定的感情の処理に進む(内部リンク)
母親ノート法(6)代弁しないことに進む(内部リンク)
母親ノート法(7)要求をきくことに進む(内部リンク)
母親ノート法(8)親の心、子どもの心に進む(内部リンク)
母親ノート法(9)戸惑う親の心に進む(内部リンク)
母親ノート法(10)不登校の理由に進む(内部リンク)
母親ノート法(11)教師の思いに進む(内部リンク)
東山紘久さんの言葉については、次のところでも書いています。合わせてお読みください。
登校拒否は心の病気であるに進む(内部リンク)
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