インタビュー 話すこと・聞くこと(10)

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インタビューについて知りたいです。

 話すこと・聞くことの学習のひとつにインタビューがあります。

 今回は、「インタビュー」について書きます。

インタビュー

🟠インタビュー

<インタビュー>

 例解新国語辞典という辞書で「インタビュー」を引くと、次のように書かれています。

記者などが、放送や記事を作るために人に会って話を聞き出すこと

例解新国語辞典

 ここには、記者などと書かれていますが、小学校の学習で、子どもたちが誰かに対してインタビューする機会は、すこしずつ増えているように思います。

 長い間、学校での学習は、学級や学校内という閉じられた空間の中での学習に限られてきていました。しかし、社会がグローバル化し、パソコンやスマートフォンが発展することで、今後ますます簡単にいろいろな情報を得ることができる世の中になってきています。

 そのような状況を踏まえ、総合的な学習などで、ゲストティチャーなどにインタビューする機会もあるでしょうし、国語の調べ学習で、誰かに質問したことをまとめる機会もあるでしょう。

 小学校学習指導要領では、第3学年及び第4学年の「話すこと・聞くこと」の指導事項として、次のような項目があります。

エ 必要なことを記録したり質問したりしながら聞き,話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉え,自分の考えをもつこと

小学校学習指導要領

 さらに、次のように解説しています。

 必要なことを記録したり質問したりしながら聞くとは,目的に応じて必要な内容を記録したり,聞いた事柄を基に分からない点や確かめたい点を質問したりすることである。必要な内容を記録するためには,重要な語句は何か判断しながら聞いたり,聞いた後に話の内容を振り返ったりすることが大切である。

 話の中心を捉えることには,話し手が伝えたいことの中心を捉えることと,自分が聞きたいことの中心を明確にして聞くこととの二つの側面がある。

 話し手が伝えたいことの中心を捉えるためには,話の内容や話し方に関心をもち,事柄の順序など,話の組立て方を意識しながら,話の要点を聞くことが重要である。また,自分が聞きたいことの中心を明確にして聞くためには,どのような目的で聞くのか,自分が聞いたことは何かなどをよく確かめて聞くことが重要である。 

小学校学習指導要領 解説 国語編

<インタビューに関する一般的な考え>

 普通、インタビューと聞くと、聞き手は何も知らない状態で、話し手の話を全て受け入れて聞くことを思い浮かべることが多いように思います。

 インタビューをする聞き手は、何も知らない状態で、何かについてよく知っている話し手の話を受動的に、受けとめ、大切なことをことをメモしたり、書きとったりするものという考えがあるのではないでしょうか。

 確かに、このような形式のインタビューは、多くの場面で見られることです。

初めて聞きました、なるほどそうですか」というような共感的な聞く態度は、話し手にとって心地よいものでしょうし、たくさんの新しい情報を得ることができるのかもしれません。

 このような自分の知らないことを聞くという形式のインタビューも聞き手の聞く力を育てることにはなると思います。

 でも、このような受け身のインタビューだけでいいのでしょうか

 個人的には、もう少し積極的な形でインタビューをする方法を考えてもよいのではないかなと思っています。

<事前の情報を踏まえた上でのインタビュー>

 具体的にどういうことかということ、事前に情報を得た上で、インタビューするいうことも大切なのではないかということです。

 具体的な例を示す方がわかりやすいかもしれません。

 日本でインタビュー番組として有名な番組に、テレビ朝日系列の「徹子の部屋」という番組があります。

 1976年(昭和51年)2月から始まり、まもなく50年になろうとする長寿番組です。司会の黒柳徹子さんの司会の元、ゲストの話を聞くという形式でこの番組は進行しています。

 しかし、よく話を聞いていますと、黒柳徹子さんは、前もってゲストが何を話すのかよく理解していますゲストが話をしやすいように、事前に仕入れた情報を上手に出して、ゲストが話しやすいように、場を仕切り、ゲストの話をうまく引き出しています

 確かに、何も知らない状態で、話を聞くという形のインタビューも時には大切なのかもしれません。

 しかし、前もって話し手が何を話すのかよく知っている状態で、話し手が話をしやすいように質問をするという形でのインタビューもあってもよいのではないかなと思います。

 人と人が話をするのは、互いによく分かりあうというのが一つの目的でもあります。

 時には、小学校の学習でも、相手のことをよく知っている聞き手が、話し手の話をうまく引き出す形でのインタビューがあってもよいのではないかなと思います。

 一度、このような形式のインタビューの授業を計画してみるのも、子どもにとっては楽しい授業になるのではないかなと思います。

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 なお、あわせて、話すこと・聞くことに関する次のページもお読みください。

話すこと・聞くことの指導(1)何をめざすのかに進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(2)道順をどう話すかに進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(3)話すことに慣れるに進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(4)発言の機会を増やすに進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(5)朝の会の司会に進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(6)ショウアンドテルに進む内部リンク

話すこと・聞くことの指導(7)本の紹介に進む内部リンク

話す指導で思うこと 話すこと・聞くことの指導(8)に進む内部リンク

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